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乳幼児、産後の女性の温活について

最近は産後のケアの一つとして温活をされる方があるようです。

また産後のママだけでなく生後3ヶ月の赤ちゃんと一緒に温活をされている投稿なども目にするようになりました。

健康的に見えると思いますが実は危険があります

まずお子さんですが、子供は陽氣の塊です。成長のために身体や神経が活性化しており、それがオーバーヒートしないように抑制する陰氣はまだまだ出来上がっていません。そのような状態で温活をすると心拍数は速くなり、陽氣が更に激しくながれ、神経の高ぶりも強くなります。

愚図り、夜泣き、乳吐き、微熱が起こりやすくなったり、発熱しやすくなります。神経が昂りやすくなるので発達障害的な症状やADHDなど疳の虫が元になる症状が起こりやすくなる可能性もあります。

乳幼児の間は元々体温も高いので温活は必要ありません。陽氣を高めるのではなく陰氣を高めます。そのために氣を下す=神経を穏やかにする目的で足を温めることが大切です。特に手や足を触って冷たい時にはそこを温めてあげてください。手足の冷えは身体が冷えているわけではなく、交感神経が優位になって末端の血管が収縮して血流が下がり冷えます。氣を下ろして副交感神経を優位にすることが大切です。

産後のママですが、出産によって下半身から大量にエネルギーが漏出します。そのため上実下虚=頭熱足寒の極みとなり、これは自律神経がとても乱れている、ということの現れです。

上に氣が集まりやすくなっている状態で温活を行うと、温活によって与えた陽氣は全て上に上がり、めまい、耳鳴り、頭痛、吐き気、動悸、不安感などを誘発します。これが長期的に続くのが産後うつであり、さらにこれが治らないと若年性更年期障害(西洋医学では原因が分からないためこのような病名になります)や、そのまま数十年経過して重度の更年期障害に繋がることも稀ではありません。

このように温活は間違って行うと産後直ぐのママや乳幼児にとってはとても危険な行為となってしまいます。

受ける方も行う方も全く悪気なく良かれと思って行われるだけに、伝統的東洋医学を学ぶ私たちから見ているととても危うく感じます。

産後のママの温活は少なくとも生理が再開してから(生理が再開するということは下半身のエネルギーが回復してきている兆し)行なわれると良いでしょう。

お子さんに関しては陽氣が優位なので基本的に全身の温活を行うのではなく、下半身、特に足を温めて氣を下ろすことを目的と考えて頂くと良いかと思います。

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